柔道整復師に将来性がない理由

目次

POINT

  • 柔道整復師が3万人程度増えている
  • 修業時代は、大手でない限り給与は低い
  • 競合が多すぎる
  • メイン収入の保険診療の単価が低い
  • 他業種のライバルが多い
  • 時間とお金を投資しないといけない
  • 治療家は厳しい道だけどやりがいのある仕事

柔道整復師が増えすぎた

2008年から2018年で3万人程度増加しています。

今は、2020年なので倍近く増えているでしょう。

人口は、倍近く増加していないので柔道整復師の

需要より供給が増えているのが分かります。

元々、柔道整復師の養成学校は現在ある

養成専門学校100校の10分の1ぐらいの

10数校でした。

専門学校の新設認可を認めないことが

判決により違憲判決となり、専門学校が

爆発的に増えました。

柔道整復師が潤っていた時代は、

需要より供給が少なかった

時代だったわけです。

実は、他業種のPT・OTの方から漏れ

伝わってくる話によると

PT・OTも昔の方が年収は

良かったみたいです。

資格者は、有資格者が多いと

価値が下がっていきます。

今の柔道整復師の価値は、

一部で価値が下がっています。

価値の下がっていない柔道整復師は

ゴッドハンドの先生だけです。

初任給は地域格差があり、昇給が頭打ち

都市部では、初任給が25万~

地方では、初任給が20万前後

地域でも、物価によって金額が違います。

柔道整復師は、自分で開業するのが

自然な流れです。

よほど、大きな院でなければ昇給も少なく

修行することになります。

初めて入る院は、技術もですが休みや

給与も考慮して入らなければ半年や1年で

辞めてしまうかもしれません。

開業率も増えたが廃業率も増えた

開業したいから柔道整復師になったという

方も多いと思います。

2018年時点

柔道整復師  73017人

接骨院・整骨院施術所  50077箇所

ほとんどの方が、開業され

または、管理柔道整復師を任されています。

整骨院の廃業率は、約4%です。

開業した方で廃業する予定の方はいません。

約4%の廃業された方は、負債を抱えたり

再就職先を探したりと大変です。

スキルアップに時間とお金を投資する

治療家は、自営業と同じで投資を

しなければいけません。

技術を職場の先生から学びますが、

それだけでは足りません。

セミナーはピンキリですが、1万、2万で

いい技術は学べません。

私は、書籍を含め100万は投資しました。

時間も投資しました。

院では営業時間外で手技の練習をしますし、

休日を潰してセミナーに行きます。

保険請求単価の切り下げ

整骨院の主な収入は保険診療です。

メインの保険診療が減らされたら、

売上減少は逃れられません。

売上に余裕があればですが、

余裕がない院は厳しくなります。

ゆくゆくは、受領委任制度が無くなるか

制限されるのは遠い話ではないように

感じます。

他業種競合の増加

整骨院の商売敵は、同業者以外なら

整形外科でした。

今は、デイサービスや有料老人ホーム

特別養護老人ホームなどの介護施設です。

そして、按摩マッサージ師や

はりきゅう師の訪問施術などがあります。

自費の整体も競合に入ってきます。

3000円程度のクイックマッサージ店も

増えています。

高齢化社会になり歩行できない、

歩行が不便という方が

増えた印象があります。

整骨院に通院していた方も

デイサービスを利用したり

訪問施術で施術者が出向くサービスの

利用が増えた印象があります。

不利でも柔道整復師をやりたい方

本来の柔道整復師の業務は、

骨折・脱臼・捻挫・肉離れです。

これは、柔道整復師の独占業務です。

理学療法士、作業療法士の

リハビリ職は、出来ません。

柔道整復師の独占業務をするなら

柔道整復師になりましょう。

実は、外傷を整形外科より上手く治せたら

確実に差別化ポイントになります。

柔道整復師が、手技で腰痛や肩痛など

痛みを治すなら整体と変りません。

保険診療の薄利多売で整体をするなら

止めません。

しかし、長い時間で気持ちよく

マッサージするだけの整骨院は

経営を圧迫していくと思います。

外傷がメインの方が利益率は、

高いです。

他に無く、保険の単価が高い

骨折、脱臼を多くみれる方が

柔道整復師は生き残れると思います。

SUMMARY

柔道整復師のメリットは受領委任です。

保険診療で、薄利多売の

ビジネスモデルをしているのが

今の整骨院です。

患者さんにとっても、少ない負担で

痛みが治るのはメリットです。

「安いから整骨院に行く」

利益率の高い自費メニューは、

地域で需要が変化するので

需要をみながら導入しないと

所得の低い地方は需要が低く、

自費メニューを導入しても

売上があがりません。

だから、自費メニューを導入したら

儲かるというのは違うと思います。

今も、昔も生き残れるのは腕のいい

ゴッドハンドです。

治療家としてゴッドハンドは

目標だと思います。

しかし、ゴッドハンドではないが

治療家として残りたい方は、

経営の工夫をするしかありません。

患者さんに、治療家としての自分の

存在を知ってもらうことは大事です。

知ってもらわないと来院してくれません。

柔道整復師、鍼灸師、

あんまマッサージ指圧師、

理学療法士、作業療法士

みんな、治療家だと思っています。

行きつくところは、

患者さんの改善だと思います。

自分にあった資格を取って

治療家を目指しましょう。

今の段階でおすすめの資格は、

鍼灸師

あんまマッサージ指圧師

なぜなら、制限が少なく

訪問施術ができるし

慢性の症状を施術出来るからです。

高齢者は慢性の症状が多く、

需要が多いからです。

鍼灸師や按摩マッサージ指圧師は、

手続きをしたら

保険診療が出来ます。

実際に、

鍼灸師やあんまマッサージ指圧師の

人気は上がっているようです。

時間とお金を使って技術を磨いて

自信がついて開業しても

マーケティングや経営を

知らないとたちまち廃業です。

治療家は厳しい道だと思います。

しかし、治療家は人から感謝される

やりがいのある仕事だと思います。

治療家として生き残るお手伝いを

ブログを通して出来たらと思います。

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